« 平成24年7月1日、改正育児・介護休業法の全面施行(従業員100人以下の企業) | トップページ | 65歳まで継続雇用義務化 厚労省方針 »

北東北の自殺率①

平成22年の人口動態統計月報年計(概数)によると、人口10万人当たりの自殺率が高い都道府県は、1位秋田県、2位岩手県、3位青森県となっており、秋田県は16年連続ワースト1という不名誉な記録を更新しています。

なぜ北東北ばかり・・・

という疑問が当然湧いてくるのではないでしょうか。

様々な要因が考えられますが、秋田大学の本橋豊教授によると、いくつかの要因が複合的に影響していると分析しています。

1.気候的要因

北東北を想像すると、多くの人が「寒い」というイメージを持つのではないでしょうか。

本橋教授は、気候学的要因(寒さ,日照量不足,降雪量の多さ)は、北東北地域の自殺死亡数を底上げしている基礎的要因として重要であると述べています。

日照量不足はメラトニン分泌を変化させ,うつ的な気分を助長させると考えられています。

(冬は、夜に分泌されて睡眠を促進する「メラトニン」の過剰分泌が生じやすく、また、昼間に分泌される、精神を安定さたり、「満足」という感覚を与える働きをする「セロトニン」の不足が生じやすく、その結果うつ病になる「冬期うつ病」という症状があります。)

また降雪量の多さは冬季間の外出頻度を低下させ、社会的活動を低下させます。

寒さや日照不足により、うつ的な気分になるということは、実感できるのではないでしょうか。

今の時季、東京だと午後4時半には暗くなりますが、日が長い時季に比べると、何か物寂しい感じになるものです。

北東北の冬の厳しさ、物寂しさ、人の気質はこの名曲の歌詞に象徴されていると思います。

                津軽海峡冬景色 

作詞 阿久悠、作曲 三木たかし

 上野発の夜行列車おりた時から 青森駅は雪の中

 北へ帰る人の群れは誰も無口で 海鳴りだけをきいている

 私もひとり 連絡船に乗り こごえそうな鴎見つめ泣いていました

 ああ 津軽海峡・冬景色

 ・・・・・

名曲ですが、とても悲しい曲です。

冬の津軽海峡が舞台だからこそ、聴く人の心に響く曲なのであり、「関門海峡冬景色」や「鳴門海峡冬景色」という題だったら、絶対成立しない曲でしょう。

歌謡曲や演歌、また小説などでは、心に傷を負った人間や犯罪者は、なぜか北へ向かうことが多いですね。

やはり、「寒い」「日照量不足」「降雪量の多さ」という気候的要因は、人の心に対してマイナスに働くものであり、またマイナスの心を持った人を呼び寄せるのではと思います。

でも次の疑問が生じます。

「北海道は北東北より寒いじゃないか!」

北東北の自殺率の高さは気候的要因だけではなさそうです。

その話は次回に。

|

« 平成24年7月1日、改正育児・介護休業法の全面施行(従業員100人以下の企業) | トップページ | 65歳まで継続雇用義務化 厚労省方針 »

コラム」カテゴリの記事